月に即席で構築するベースキャンプ
東京大学 准教授
佐藤 淳 氏
東京大学准教授、スタンフォード大学客員教授、佐藤淳構造設計事務所技術顧問。東京大学大学院修了。木村俊彦構造設計事務所勤務。佐藤淳構造設計事務所設立。2009年地域資源活用総合交流促進施設で日本構造デザイン賞受賞、2021年 UAEパビリオンでヴェネチアビエンナーレで金獅子賞を受賞。
[セミナー内容]
月の「極域」または「縦孔」にヒトが滞在を開始するための拠点となる「ベースキャンプ」を最少限の構築物で構成することを提案し、即席で設営するための「展開着床機構」を開発しています。機構はできるだけパッシブなものとし半自動で展開させます。「滞在モジュール」はアルミ製の枕型の多面体を内気圧で膨らませると同時に、脚を凸凹の非平坦地に接地させ、内部には高床を展開させます。クレーター底や縦孔底へリフトを吊る「オーバーハング」は張弦構造を展開させます。「ソーラーパネル」はハサミムシの翅を模した機構で展開させます。これらの小型版で実証試験を行う予備探査機の構想もご紹介します。
5月30日(木)12:00-13:00
社会実装が進むコミニュケーションロボット
「RoBoHoN」
シャープ株式会社 通信事業本部
ロボット・ソリューション事業推進部 企画 課長
亀井 俊之 氏
2003年にシャープに入社、以来、携帯電話やスマートフォンのソフトウェア開発に従事。その後、ロボットのソフトウェア開発と企画業務を行う。現在、ロボホンに広く活躍してもらうために、日夜奮闘中。
[セミナー内容]
2016年の発売から丸7年が経過し、ますますロボホンは幅広く活動しています。コンシューマ分野を主な活躍の場としていますが、受付や観光案内などのB2Cでの活用も増えて来ました。このセミナーでは、ロボホンの機能や魅力を実演を交えながらご覧いただき、また各地の導入事例や導入にあたって何が必要か、さらには最近話題のChatGPTとの組み合わせについてお話します。
5月30日(木) 12:30-16:00
ロボットに命を吹き込む仕事
~ロボットシステムインテグレータの紹介~
一般社団法人日本ロボットシステムインテグレータ協会
12:30~12:45
日本ロボットシステムインテグレータ協会活動紹介
一般社団法人日本ロボットシステムインテグレータ協会 広報部長
高橋 祐紀 氏
12:50~13:05
ロボットメーカから見たロボットシステムインテグレータ
株式会社安川電機 ロボット事業部 エンジニアリング部 応用技術部 西部応用技術部 課長補佐
今里 康宏 氏
13:10~13:25
センサーメーカはロボットシステムインテグレータになれるのか?
ジック株式会社 マーケットプロダクトマネジメント部/プロダクトマネージャー
前澤 貴之 氏
13:30~13:45
【DAIKI Robotics】MiR x OnRobot Palletizer
大喜産業株式会社 大阪支店支店長
亀岡 大輔 氏
株式会社ディック 係長
棚澤 基史 氏
13:50~14:05
AGVと協働ロボットの連携システム
浜田製作株式会社 統括部 電気製造課
木村 信一朗 氏
14:10~14:25
機械専門商社が目指すロボットシステムインテグレータ
宮脇機械プラント株式会社 技術部 マネージャー
小谷 晋也 氏
14:30~14:45
DX時代の自動化・省力化の進め方
株式会社ブリッジ・ソリューション 代表取締役
坂本 俊雄 氏
14:50~15:05
省人化から、人と機械のハイブリットへ
千代田興業株式会社 本社営業部 サブチーフ
鈴木 陸斗 氏
15:10~15:25
ロボットシステム事例紹介
株式会社HCI I&R事業部長 兼 I&R事業部 営業マーケティング部マネージャー
浅野 高清 氏
15:30~15:50
ロボットを装置から道具へ
~誰でも簡単にロボットを扱える未来の実現~
高丸工業株式会社 専務取締役
髙丸 泰幸 氏
15:50
名刺交換会
5月30日(木)13:30-14:30
宇宙をその手に。ロボティクスで宇宙を目指せ!
株式会社2moon 代表取締役社長
NPO法人ロボットビジネス支援機構(RobiZy)宇宙部会長
伊巻 和弥 氏
30年以上の宇宙開発業務の中で、スペースシャトルミッション、国際宇宙ステーション(ISS)、深宇宙探査、衛星データ利用を絡めたDX実証等幅広い業務を経験。主にこれから宇宙産業参入を目指す企業を支援し、日本の宇宙産業拡大に向け底辺を支える。
専門は、Spece Robotics。ISS「きぼう」のロボット系運用管制官業務を始め、日本が開発した8種類のロボット・機構系システムの開発・運用に携わる。
[セミナー内容]
今や宇宙は生活の一部となり、空との境界線はなくなりつつあります。宇宙旅行が始まり、宇宙に年間1000人が暮らす世界は夢ではなくなりました。宇宙は特別なものではないのです。
日本の宇宙政策を見ると「宇宙産業ビジョン2030」の下、2030年代早期に宇宙産業を2.4兆円規模へ倍増し、「New-to-Space」と呼ばれる新たに宇宙産業への参入を目指す企業を応援しようとしています。10年間で1兆円規模とされる「宇宙戦略基金」もこの一つです。本セミナーでは、なぜ宇宙産業がこれほどまでに注目をされているのか?またロボティクス分野で宇宙産業へ参加する場合の道筋や技術的課題等について紐解いていきます。
5月30日(木) 13:30-14:30
共創ビジネス最前線-5G X LAB OSAKAにおける
体験×共創の最新事例
主催:ソフト産業プラザTEQS
[セミナー内容]
生成AIやDX関連技術の進化をみてもわかるように、IoTやロボットなど先端技術を活用した製品やサービスの開発では、1社で完結することがますます難しくなっています。
そうしたなか、いままで以上に注目されているのが、「共創」による新たな価値づくりです。
実際に、大阪でもNTT社によるQUINTBRIDGE(京橋)をはじめとして、さまざまな企業が共創施設を続々と開設しています。
セミナーでは、こうした「共創」をテーマに、テック系共創施設「5G X LAB OSAKA」(咲洲)での“共創の現場”をレポート。誰もが参加できる5G X LAB OSAKAの取り組みを紹介するとともに、このラボで生まれた最新の共創事例を企業担当者自らご紹介します。
また、セミナー後、希望者には、会場であるインテックス大阪のそばにある5G X LAB OSAKAの見学会を開催します。セミナー内で紹介した事例を実際に体験していただけます。
最新の共創事例をインプットして、時間がある方は5G X LAB OSAKAでリアルな共創の現場を体感してください。
13:30-13:45
5G X LAB OSAKAを拠点にした共創の取り組み
公益財団法人大阪産業局
13:45-14:00
LINEを活用した新しいメタバースの見せ方
LINEヤフー株式会社 マーケティングソリューションカンパニー
BD統括本部プロダクトマーケティング本部ソリューションマーケティング部
テクニカルエバンジェリストチーム
鈴木 敦史 氏
14:00-14:15
製造現場のスマート化を実現する5Gの活用方法
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル
大阪ロボティクスセンター センター長
植垣 潤 氏
設備卸売業で12年間大手自動車メーカー、航空機製造メーカーを担当し、2021年にDMPに入社。
FAの経験を活かし、生産現場に有用なFA-3D/AIVisionやAI-SWをMarketingやBizdevとして開発業務も担当。
14:15-14:30
テレビ局が取り組むVR双眼鏡などXR技術を用いた
バーチャル観光体験プロデュース
関西テレビ放送株式会社
経営戦略本部 経営戦略局 事業戦略部 「カンテレXR」事業
プロジェクトリーダー
山本 道雄 氏
修士(工学)・名古屋大学大学院、経営学修士(MBA)・グロービス経営大学院。2012年、新卒で関西テレビ放送入社。放送技術、制作技術、技術開発、マーケティング、メディア戦略 部署を経て現職。2017年から社内ワーキンググループ「XRLab」にてVR/XR分野の調査研究開発、2021年からの社内新規事業開発プログラムに応募・採用され事業化。和歌山大学 国際観光学研究センター 客員フェロー(2022〜2023年)にて観光×VR/XRの共同研究・共同事業を行う。
希望者のみ
15:00-16:00
5G X LAB OSAKA見学会
※今回ご紹介した製品をご体験できます。
場所:ATC ITM棟6F ソフト産業プラザTEQS内インテックス大阪から徒歩約10分
5月31日(金)10:30-11:30
介護ロボット開発国家プロジェクト10年の活動から
見えてきた実用化の課題と解決策
東京大学大学院 工学系研究科人工物工学研究センター・特任研究員
本田 幸夫 氏
パナソニックにて生活支援ロボットの研究開発・事業化を担当した後、イノベーション創出人材を育成する大学教育を実現するため大阪工業大学にロボティクス&デザイン工学部を設立。現在は東京大学にて産学連携ロボット研究に従事し、厚生労働省の介護ロボット担当参与、大阪大学大学院医学系研究科招聘教授併任。博士(工学)。著書に『ロボット革命 なぜグーグルとアマゾンが投資するのか』(祥伝社)。
[セミナー内容]
講演者は10年以上に渡り介護ロボット開発・普及促進の国家プロジェクトに参画し、高齢者の自立支援と介護負担の軽減を目的とした様々な介護ロボットシステムの開発・普及促進活動を行ってきた。本セミナーでは、国家プロジェクトの成果として、これまで開発され市場導入された様々な介護ロボットを紹介する。しかし、介護ロボットの普及は遅々として進んでいないのが実情である。そこで、10年以上の国家プロジェクト活動から見えてきた、現場に真に必要な介護ロボットの開発、スケール化を実現する私見を述べる。その上で、開発側と介護現場に関わる聴講者の皆さんと意見交換を行い、今後の国の開発支援活動の参考としたい。
5月31日(金)10:30-11:30
球状歯車が拓くロボットの新機能
山形大学 工学部・教授
多田隈 理一郎 氏
2005年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了.博士(工学).2005年より科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業研究員.2006年より産業技術総合研究所にて日本学術振興会特別研究員(PD).2008年東京大学大学院特任講師.2009年フランス国立科学研究センター博士研究員.2010年より,山形大学テニュアトラック助教を経て,2013年より同准教授,2023年より同教授,現在に至る.
[セミナー内容]
無制限の3つの回転自由度を有する球状歯車は、当時山形大学に在学していた阿部一樹博士と共に発明した機構で、球面の上で2つの歯形が直交した構造と同心円状の「極」構造を持つ。これに、鞍状歯車という、同様の「極」構造を有する歯車2個を、差動機構を介して噛み合わせることで、1点で直交したロール軸・ピッチ軸・ヨー軸周りの回転3自由度を実現している。また、総合商社の兼松と共同で、金属製の球状歯車が開発され、様々な分野に適用可能な小型・軽量・高出力の球面モータとして発展しており、これまでに、金属製の球状歯車を肩関節に有する、人体よりも広い可動範囲を実現可能な人型ロボットアームなどが製作されている。
5月31日(金)12:00-13:00
ロボットの社会実装に向けたNEDOの最新の取り組み
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
ロボット・AI部 主任
小林 彩乃 氏
早稲田大学にて人とロボットの協調移動制御に関する研究を行う。修士卒業後、2018年NEDOに入構し、ロボット・AI部にて総括業務、評価部プロジェクトマネジメント室にて機構のプロジェクトマネジメント高度化のための制度整備に携わった後、再びロボット・AI部にてロボット関連プロジェクトを担当。
[セミナー内容]
産業用ロボット及びその関連技術は我が国産業を発展させていく上でも欠かせない基盤技術である。また近年では、例えば物流業界における2024年問題などの労働力不足を背景に、食品加工や物流、小売、施設管理といったこれまでロボットの活用が進んでこなかった産業用以外の領域や分野にも導入が検討されている。さらに最近の大規模言語モデルの進歩により、ロボットの可能性に対する期待が一層高まっている。こうした状況下において、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)では、我が国のロボット産業の技術力強化に資するロボット関連プロジェクトを推進しており、本セミナーでは最新の取り組みについて紹介する。
5月31日(金)12:00-13:00
宇宙探査からのAI・ロボティクス技術への期待
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
JAXA宇宙探査イノベーションハブ・主任研究開発員
山崎 雅起 氏
2010年4月-2015年9月 株式会社東芝,研究開発センター
2015年10月-2021年9月 株式会社本田技術研究所,ロボティクス部門
2021年10月-現在 JAXA,宇宙探査イノベーションハブ
[セミナー内容]
JAXA宇宙探査イノベーションハブは、将来の月探査および火星へ発展可能な自動・自律運転型の次世代モビリティシステムの構築を目指しています。モビリティに関するサービス提供は、月面活動の初期的段階では南極付近での調査や資源利用のため、少量、近距離での資材移動・運搬が主たる目的となりますが、将来的には月面拠点の構築や月の広範囲にわたる物資と人の移動へと発展拡大することが想定されています。
そこで、宇宙探査イノベーションハブで行ってきた月探査におけるAI・ロボティクス技術の研究例を紹介し、今後募集する次世代モビリティシステム構築のためのAI・ロボティクス技術について述べる。
5月31日(金)13:30-14:30
汎用人工知能との共棲はいかに?
大阪国際工科専門職大学 副学長
浅田 稔 氏
1982年大阪大学大学院基礎工学研究科修了。工学博士1997年より同大学大学院工学研究科教授。2005~2011年 科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業(ERATO)浅田共創知能プロジェクト研究総括。2012~2017年 日本学術振興会科学研究費助成事業(特別推進研究)研究代表。2019年から大阪大学先導的学際研究機構共生知能システムセンター特任教授。2021年から大阪国際工科専門職大学 副学長
[セミナー内容]
ChatGPTなどに代表される大規模言語モデル基盤モデルに基づく生成AIは,これまでの認識・識別から画像や言語を生成し,高度で知的なコミュニケーションを人間に提供する.技術革新は異様なほど高速に進み,人間社会に及ぼす影響は計り知れない.本講演では,最初に最新技術動向を精査し,それが社会に及ぼす影響について考察する.特に,倫理面や法制度の問題であるELSIについて検討し,来るべき共棲社会のあり方を展望する.
5月31日(金)13:30-14:30
20歳のエンジニアが切り拓く、ものづくりの新時代
株式会社Eco-Pork
立崎 乃衣 氏
2004年生まれ。孫正義育英財団5期生。小学3年からロボット製作を開始。2017年より国際ロボコンFRCに出場し、ロボットの設計を担当。同年よりチームで6年連続受賞、世界大会出場権を4度獲得。2020年より自作のフェイスシールドを2200個以上全国の医療機関に寄付。2022年、Forbes JAPANの30 UNDER 30 「日本発 世界を変える30歳未満30人」に選出。
[セミナー内容]
9歳でロボット製作をはじめ、中高時代は国際ロボットコンテストへの出場を通じてファンディングからプロジェクトリードまで経験。高校3年生で「世界を変える30歳未満30人」に選ばれた。高校卒業後にギャップイヤーを取得して(株)リバネスで1年間の社会経験を積み、教育、研究、ビジネスと多方面から挑戦を続ける20歳のエンジニアが今目指すこと、そしてこれからのものづくり界に思い描くことは何か。「地球とコミュニケーションする」という新たな夢に向かってこれから仕掛けることを語る。
5月31日(金)13:30-14:30
自動化革命“RX”と生産性
~自動化・自律化実現の肝を学び、生産性向上を実現する~
特定非営利活動法人ロボットビジネス支援機構 代表副理事長
伊藤デイビッド逞叙 氏
NPO法人RobiZy代表副理事長
合同会社ビジネス実践研究所代表社員
一橋大学大学院商学研究科卒
富士通株式会社、富士通インドでITシステムの国内/国際案件に従事。富士通総研、デロイトトーマツコンサルティングファームにてITアドバイザリーとして多くのロボット導入・開発プロジェクト案件を手掛ける。RobiZyでは代表副理事長としてロボットビジネス研究、研究発表などを行う。
[セミナー内容]
2017年からNPO法人として活動しているRobiZyはサービスロボット業界の普及促進を目指して活動をしています。世界や日本におけるサービスロボットの現状を紹介しながら、自動化革命(Robotic Transformation=RX)の方向性、今後の展望の紹介をします。